せっかく骨折したので、「骨」について、ざらっとおさらいしました。
私達人間の身体は約200本の骨で構成されています。
その働きは、
・軟部組織を
支え、カラダの枠組みをつくり、
・内臓を
保護し
・骨格筋と共同して、
運動を起し、
・ミネラルを
貯蔵・放出し、
・
血液細胞をつくり、赤色骨髄を入れ、
・
トリグリセリドを貯蔵し、黄色骨髄を入れる
骨といえばカルシウムと連想しますが、このカルシウムは血液中にも存在します。
血中カルシウム濃度が減少すると、痙攣を起してしまいます。
血中カルシウム濃度を一定に保つために、必要に応じて貯蔵されている骨からカルシウムが供給されます。
血液細胞を産生する組織(骨髄)の収容場所としても、骨は生命を維持するうえで極めて重要な器官です。
骨は成長期の後も、骨吸収と骨形成を繰り返し、常に代謝活動を行っています。
約3ヶ月かけて、骨全体の3~5%が順に新しくなります。
骨をつくる作業は、骨芽細胞が行います。
かたや、古くなった骨を壊したりカルシウムを供給する作業を破骨細胞が行っています。
骨は代謝をしているということは、髪の毛や爪などと同じように、破骨細胞が働かないと伸び放題になってしまいます。
人間の体って、よくできてますよね。
さて、ホルモンなどによって活性化された破骨細胞は骨表面に結合して、骨のミネラルを溶解して破壊を始めます。その後貧食細胞が骨表面をきれいにします。空間を察知して骨表面にいる休止期の骨芽細胞が起き出し、コラーゲン産生やヒドロキシアパタイトの沈着をして骨形成を始めます。骨形成を終わった細胞は、骨細胞となって骨の中に埋まっていきカルシウム供給の緊急要請に備えています。
骨芽細胞は、骨を形成するという本来の役目だけでなく、破骨細胞を骨表面に着きやすくしたり、造血幹細胞から破骨細胞の分化を促進したり、さらに破骨細胞を活性化して骨吸収を促進します。
骨折をした場合、一連の骨形成サイクルの骨芽細胞が付着したところからの経過を辿って、骨の再生が行われるわけですね。
さて、私の骨は、現在どこまで再生しているのでしょうか?