低血糖症とは、どういう状態のことのをいうのでしょうか。
お菓子などに含まれる糖分は身体への吸収が速いために、急激に血糖値が上昇します。すると危険を感じた身体は、血糖値を平常数値に戻そうとして膵臓からインスリンを分泌し、血糖値を下げます。
しかし、糖分を多く含む菓子類を長期にわたって多く食べ続けると、膵臓が疲労してうまく昨日しなくなり、必要がなくてもインスリンを分泌し続けたり、少量のお菓子でも過剰に反応して、必要量以上のインスリンを分泌したり、常に血糖値が下がりすぎた状態が続いてしまいます。
この状態が低血糖症なのです。
血液中の糖分(ブドウ糖)濃度、すなわち血糖値が正常の範囲を超えて下がると、身体はエネルギー不足の状態に陥ります。
この影響を一番受けてしまうのは「脳」です。血液中のブドウ糖をエネルギー源にしている脳は、血糖値が下がったままの状態では、正常に働くことができず、頭がボーっとして、集中力がなくなり、無気力になってしまいます。
そこで脳は、低血糖状態から脱するために、アドレナリンというホルモンの分泌を促し、体内に蓄積された糖分を血液中に放出して正常な血糖値に戻すように指令を出します。
アドレナリンホルモンは「やる気を起させる」ホルモンですが、放出されると、気分が高揚したり、ときには攻撃的になってしまうこともあります。お腹が空いたとき、イライラしたり、怒りっぽくなることがありませんか? そんなときは、血液中の糖分が少なくなり、アドレナリンが放出された証といえます。
低血糖症の場合、こういった状態が長く続くわけですから、精神的にも肉体的にも、非常に負担を強いられる状態におかされているといえます。
近頃、子供も含めてすぐに「キレてしまう」人が増えてきてしまったように感じますが、この原因は低血糖症にあるという学者さんもいらっしゃるようです。
たかだたお菓子の食べすぎが、こんな恐い現象を引き起こす原因にもなってしまうんですね。
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