かなり先の話になりますが、冬の過ごし方も確認しておきましょう。
冬の上手な過ごし方 ①
「陰陽五行説」では、冬は「蔵」の季節と考えます。
蔵、つまり、いろいろなものを蓄えておくべき季節です。秋にとれた収穫物を貯蔵し、長い冬に備えるのとおなじように、人の身体もまた蓄えが必要です。
身体の中で、蔵の役割をはたしているのは、「腎」とういう臓器です。
腎は「精」というエネルギーの大元を蓄えて、万事に備えています。冬は、腎をいたわり、守る生活がなにより大切です。
トレーニングやダイエットでも同じことが言えます。
年間を通して身体を追い込むのではなく、身体を休めるインターバルを設けることを忘れてはいけません。
追い込む時期と緩める時期のサイクルを作らないと、逆に身体を壊したり、いくら努力しても望む結果が得られなどということも生じてしまいます。
人の身体は、冬になると毛穴を引き締めて、余分なエネルギーを外に漏らさないようにします。その補助の為には、服装も薄着ではなく、きちんと着込むことが大切です。
薄着ですごせるほど部屋を暖めていると、せっかく閉じていた皮膚のドアが開いて、汗と一緒にエネルギーまで漏れ出してしまいます。そんな状態で外の冷気にあたってしまうと、今度は「風邪」が隙間から入り込んで、いつのまにかくしゃみや寒気などの症状に見舞われることになりかねません。
爽やかな気持ちのいい秋を過ごしてきた後では、気持ちがゆるんでいて、うっかりすると冬の冷気に身をさらしていたりします。
気がついたときには、既に風邪を引いてしまっていたなんて経験があると思います。
建物の中では空調設備が整い、年間を通じて適温に設定されているため、四季の変化が捉えにくくなっています。
なるべく自然に触れて、四季の変化に対する反応に呼応させることは、サイクルを作るうえでも、とても大切なことなのです。
こういった時間をないがしろにしていくと、身体に支障をきたすだけではなく、精神にも歪みが生じてしまいます。
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