昨日、何気なくつけていたテレビで、お片づけができない人の代わりに、「番組でお掃除をしてあげる」 という情報番組が放映されていました。
母と娘の二人暮しで2DK(?だったと思うけど)のマンション住まい。
10年来、一度も掃除をしたことがないという。
想像通り、中はもの凄い状況。
まず、玄関を開けると靴の山。
住人は2人なのに、足の踏み場もないくらいに靴が散乱していました。
そして、玄関から奥の部屋に通じる廊下には、既にゴミの山が点在。
料理は毎日しているという台所は、ゴミの山で座れる場所もないほど。
油とゴミと埃でギトギトになっているところに、賞味期限の切れた食材なども混じり、異臭を放っていたそうです。
和室もどこも、ゴミと物で埋もれて、床が見えない。
勿論掃除機なんて掛けられないだろうし、いったい何処に寝てるの? と不思議に思う様子でした。
一言、「人間の住む部屋じゃない」。
男所帯で似たような部屋を目にしたことがありますが、女性二人の親子住まい。
何でそんな風になってしまうのか、私には理解不能でした。
ただ、番組を見ていて、とても依頼者が心を入れ替えて、奇麗にしてくれた部屋を今までのように汚さないように、きちんとしようと心を入れ替えたとは思えませんでした。
すると、案の定、数日後に番組担当者が確認に訪れると、すっかり片付けてあげた部屋が、再びゴミに埋もれだしていました。
“自分1人じゃ片付けられないけど、他人に手を(唯で)かりて、楽チン”
くらいにしか感じていなかったのでしょうか?
今日、帰宅した主人にこの話をすると、どうやら「片づけできない病」なるものがあるのだそうです。
一種の現代病なんでしょうか。
何故、発症するのか詳しい原因はまだ解明されていないようですが、ずぼらなわけではなく、片付けることができない「病気」なのだそうです。
脳に、“片付ける” というシステムが欠落しているらしい。
その苦しみは、この病を持っている人にしか分からないのでしょう。
私自身、こういう病があることを聞いても、まだ理解しきれない。
どこかで、「ずぼら」と「病」の紙一重の目で見てしまいます。
さて、皆さんのお部屋は如何ですか?
塵一つ落ちていないような、潔癖症のお住まいも落ち着かない気がしますが、ゴミの山に埋もれた生活は、身体と心のバランスを崩してしまいます。
病ではない方は、気をつけましょう。
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