「呼吸法」というと、姿勢からはじまり、やれ胸式だの腹式だのといろいろありますが、日常の呼吸でさえ気がつけば止めてしまっていたという方に、いきなり形をいろいろ言われても、ますます呼吸ができなくなってしまいます。
うまく 「吸う」 「吐く」 が出来ない人は、まずいっぱい吐いていっぱい吸うことからはじめなければなりません。
それが出来るようになってから、姿勢を正して、胸式呼吸、腹式呼吸、呼吸のリズムを変化させるなど、様々なバリエーションの呼吸法を行います。
①いっぱい吐く
まず吐くことから始めます。
お腹に手を当てて、お腹が背中にくっつくくらい手で押し込めるようにお腹をへこませて息をおもいっきり吐き出します。
吐ききったところで、もう一息吐き出します。身体中に残っている空気を全て吐き出すように、更に吐き出します。
この時に、身体は丸くなっても構いません。 とにかく一気に吐き出します。
②いっぱい吸う
お腹の力を抜いてみてください。
一気に空気を吸い込むことが出来ます。
吐ききって苦しいから、自然に空気をいっぱい吸い込むことが出来ます。
吸おうとしないで、お腹の力を抜くことだけ考えてください。
すると自然にお腹に空気が入ってきます。
③いっぱい吐く・・・その2
先ほどと同じようにお腹に手を当てて、手でお腹を背中側に押し出すように、「フー!」っと一気に吐き出してお腹をペタンコにします。
力強く吐き出してください。
全部吐き出したと思ってもまだ身体の中に空気が残っています。
最後の一息まで搾り出すように、更に「ハッ、ハー!」と吐き出します。
④いっぱい吸う・・・その2
お腹に当てていた手を離し、お腹の力を抜きます。
手を上に伸ばして、遠くへ大きく伸ばしながら空気をいっぱい吸い込みます。
掌をいっぱい広げて、沢山の空気を身体の中へ入れてあげましょう。
あえて吸おうとしないでも、お腹の力を抜くだけで空気は勝手に入ってきます。
馴れてきたら、5秒かけて吐ききって、5秒かけて吸い込みます。
これを朝晩、3回ずつ繰り返してください。
日常、なんの疑問もなく呼吸している人でも、意外に浅い呼吸しか出来ていない場合が多いようです。
私達の身体は、呼吸によって酸素を得て、その酸素を血管を通じて体の隅々まで運搬しています。
その酸素により細胞が活性化し、各器官が働くのです。
酸素の運搬量が減ってしまうと、臓器もうまく働けなくなってしまいます。
深い呼吸による酸素吸入と、その酸素を運搬する血液がさらさらと流れるように、十分な水分補給がとても大切なのです。
まずはここから!
ぜひ、続けてみてください。
My Home Page : Idun