古代ローマ人は、神々をローズマリーの花で飾りました。このハーブを燃やして、煙で神々を清めました。古代ギリシャでは、学者たちは記憶力増強のために、ローズマリーの煙を髪にふりかけ、精油を額にこすりつけたそうです。
アラブの医者も、このハーブを崇めていました。彼らは、ローズマリーには失われた生命や記憶、言葉をとりもどす力があると考えていたようです。
ローズマリーの名前の由来は、聖母マリアの伝説に関係があります。ローズマリーの花は、もともとは白かったのだそうです。ところが、聖母マリアが幼子イエスをかかえてエジプトへ逃れたときのことです。追っ手から隠れるあいだ、聖母マリアはローズマリーの茂みに青いコートを投げかけました。そのコートをどけたとき、聖母マリアの威光が、白い花を愛らしい青に変えていたのです。以後、ローズマリーの花は青いままです。
以来、ローズマリーの潅木はけっしてイエス・キリストの背丈より高く育つことはありませんでした。33年たって、イエス・キリストが磔にされたのと同じ樹齢になると、成長をやめ、かれてしまうのだそうです。ただ美徳のためにのみ成長すると信じられているので、ローズマリーはキリスト降誕のシンボルとみなされています。
このハーブは、アダムとイブがエデンの園を追放されたちきに持ち出された二つの薬草のうちの一つでもあると言われています。そのため髪はローズマリーに、人類を快適にし、健康にする特別な力を授けました。
ローズマリーの名前は、ラテン語のロサ・マリアヌス、「海のしずく」から来ています。ローズマリーは海岸でよく育つからだそうです。
ローズマリーは1月17日の誕生花で、占星術によると、「太陽のハーブ」なのだそうです。
●花言葉 ・・・・ 「あなたの存在が、わたしを蘇らせる」。
古代の花言葉は「思い出」を現します。
さらに続くお話は、
こちらをご覧ください。
My Home Page : Idun