昨日、小学生の挨拶について載せたばかりなのに、朝、身支度をしながらテレビを見ていると、「キャリア教育」なるものが遂行されているとか。
小学生から高校生までを対象に、将来、勤労・就職意欲を高め、フリーターをなくすために文部科学省が音頭とりのプロジェクト。
先日私が働いているフィットネスクラブでも、地元の中学生が職場体験で20名くらいの男の子達が3日間来てました。
あれがこのプロジェクトの一貫だったんですね。
番組では、中学生が企業を訪問し業務内容の説明を受けて、実際に行ってみる一連の流れを取材していました。
一見、子供達に実務を体験させるのにいいプロジェクトとも見えますが、実状況を見て愕然としてしまいました。
子供に株の売買や、値引き交渉、あるいは“商売では相手を信用しない”などと、まったく夢のないたんなる商売人の心得みたいなことばかりを教えてます。
大昔、私も小学生の時に職場訪問をしたことがありました。
私達は近くのお菓子工場を訪ねました。
勿論、“もしかしたらお土産にお菓子をもらえるかもしれない”という、子供の下心から選んだ工場です。
そこで学んだことは、「低コストの生産性」などではなく、
“私達のお父さんお母さんがどういうところで仕事をしているのか”
“私達がいつも食べてるお菓子が、どんな風に作られているのか”
“大人は凄いんだ”
ということを認識するために、見学させてもらい、いろんなお話をしていただきました。
そこには夢があり、心の交流がありました。
現実のドロドロした部分は、大人になってから経験すれば良い。
子供のうちは夢をいっぱい膨らませて、可能性を広げてほしい。
そんな教育だったように思います。
落ちこぼれの子供は、社会の迷惑にならないように受け入れてくれる場所を作っておき、そこへ闇雲に押し込めてしまう。
そんな教育ではなく、 「心を育てる教育」 をもう一度見直してほしいです。
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